ベテランが実践している小さな配慮・観察力の鍛え方 Part1 株式会社リベルタ

2025.10.20

〜“気づく力”は経験だけじゃない!今日から始められる工夫〜

介護・看護の現場では、「ちょっとした変化に気づくこと」や「相手の立場に立った小さな配慮」が、大きな事故やクレームを防ぐカギになることがあります。 「ベテランスタッフはなぜすぐに気づけるの?」「自分にはまだ早い…?」と思っている方もいるかもしれませんが、実は観察力や配慮は“経験年数”だけではなく、日々の習慣や意識の持ち方で伸ばしていける力なのです。

1. 観察力は「意識して見る」ことから始まる

観察力は、ただ「見る」だけでは養われません。“意識して見る”=目的を持って見ることが重要です。 たとえば、利用者さんの「表情・声のトーン・動き」に目を向けるだけでも、以下のような小さな変化に気づけるようになります。
  • 普段より少し元気がない
  • 顔色がいつもより白っぽい
  • 歩行時のふらつきが増えている
  • 目が合わない、返事が曖昧 など
これらは「気のせいかも…」と思ってスルーしがちな点ですが、ベテランはこうした“小さな異変”を見逃さず、念のために周囲に共有したり、バイタル測定につなげたりします。 意識的に「前日との違いを見る」、「この方にとっての“いつも通り”を把握する」ことが、観察力の第一歩です。

2. ベテランが自然とやっている「小さな配慮」とは?

「気配り上手な人」と言われるベテランは、どんな配慮をしているのでしょうか? 派手なことではなく、ほんの少しの思いやりが積み重なって信頼を築いています。
  • 目線を合わせて話す:車椅子の方やベッド上の方には、自然と膝をついて話しかける。
  • 寒暖への配慮:エアコンの風が直接当たらないよう毛布の位置を調整。
  • 食事中の声かけ:むせやすい方には水分提供のタイミングを見てそっと支援。
  • 声の大きさや速さの調整:耳が遠い方や認知症の方に合わせて話すスピードを変える。
こうした行動は、「相手の立場で考える習慣」があるからこそできることです。 「自分がもしこの立場だったら?」と一瞬でもイメージするだけで、自然と配慮の行動につながります。

3. 観察力と配慮は、チームの中で育つ

一人だけで気づこうとするのではなく、チームの中で観察の力は育ちます。
  • 情報共有の場を大切に:申し送りやカンファレンスで「気づいたこと」「ちょっと気になること」を伝えることで、他のスタッフの目も変わってきます。
  • 周囲の動きを観察する:ベテランの先輩がどんな行動をしているか、自分が気づかなかった点は何だったかをメモする。
  • フィードバックを求める:「こういう時、どう対応してますか?」と先輩に聞くことで、自分にはない視点を得られます。
気づきや配慮は、「見る力」と「考える力」と「経験」の掛け算で身についていくもの。 一人で抱え込まず、周囲と協力しながら磨いていく姿勢が大切です。

まとめ

ベテランが持つ観察力や配慮力は、特別な才能ではなく、日々の意識や行動の積み重ねで育っていきます。 今日からできるポイントは以下の通りです。
  • 「見る」から「意識して見る」へ
  • 「自分だったら…」という視点で考える
  • チームでの気づきを共有し合う
こうした小さな積み重ねが、利用者さんの安心につながり、自分自身の信頼にもつながっていきます。 次回のPart2では、より実践的に「観察力を鍛えるトレーニング方法」「派遣スタッフとしての信頼関係の築き方」などをご紹介します。ぜひお楽しみに!

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