インフル・ノロウイルス対策の再確認 Part1 株式会社リベルタ

2025.10.19

〜流行前に押さえたい基本&即効の予防対策〜

冬にかけて流行しやすい感染症といえば、「インフルエンザ」と「ノロウイルス」です。特に介護・看護の現場では、ひとたび感染が広がると、利用者やスタッフの健康だけでなく、施設の運営にも大きな影響を与えかねません。この記事では、流行前に押さえておきたい基本的な対策と、すぐに実践できるポイントをわかりやすくご紹介します。

1. インフルエンザ・ノロウイルスの特徴を正しく理解しよう

予防の第一歩は「正しい知識」です。それぞれの感染症の特徴を知ることで、具体的な対策が見えてきます。
  • インフルエンザ:ウイルスによる呼吸器感染症で、主に飛沫感染(咳・くしゃみのしぶき)や接触感染で広がります。突然の高熱、全身の倦怠感、咳、喉の痛みなどが主な症状です。流行は例年12月〜3月が中心。
  • ノロウイルス:感染性胃腸炎の一種で、嘔吐・下痢・腹痛などの症状が見られます。わずかなウイルスでも感染する非常に感染力の強いウイルスで、主に経口感染(手指や食品を介した接触)で広がります。流行期は11月〜2月ごろ。
どちらも免疫力が弱い高齢者にとっては重症化リスクが高いため、早めの対策が重要です。

2. 手洗い・手指消毒の徹底が最大の予防

感染症対策の基本であり、最も効果的なのが「手洗いと手指衛生」です。特に介護・看護の現場では、1日の中で何度も手洗いする習慣が大切です。
  • 食事介助の前後
  • トイレや排泄介助の後
  • 利用者のケア後(入浴・清拭など)
  • 自分の顔やマスクに触った後
石けん+流水で30秒以上を目安にし、指の間・爪の周り・手首まで丁寧に洗いましょう。 その後、アルコール系の手指消毒剤で仕上げを行うとより効果的です。 ただし、ノロウイルスはアルコール消毒に強いため、物理的な手洗い(石けんと水)でしっかり洗い流すことが重要です。

3. 今からできる!現場での即効対策

感染を防ぐためには、日常のちょっとした意識と準備が大きな差を生みます。ここでは、今日からすぐ実践できる対策を紹介します。
  • マスク・手袋の常備 咳やくしゃみが出る時、またケアの場面ではマスク着用が必須です。飛沫感染のリスクを大幅に下げられます。必要に応じて使い捨て手袋も併用を。
  • 清掃・消毒ルールの見直し ドアノブ・手すり・スイッチなど、多くの人が触れる場所は、1日数回のアルコール消毒を。 ノロウイルス対策としては、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)を希釈したものを使うのが有効です。
  • 嘔吐・排泄物処理セットの準備 使い捨て手袋・エプロン・マスク・ビニール袋などをひとまとめにした「感染対策セット」を作っておくと、急な対応にすぐ動けるので安心です。
  • 予防接種の計画 インフルエンザワクチンは10月〜11月に接種しておくのが効果的です。職場での集団接種や、個別接種の補助制度があれば積極的に活用しましょう。

まとめ

インフルエンザとノロウイルスは、介護・看護現場にとって「冬の大敵」です。しかし、基本的な知識と日々の対策を押さえておけば、感染リスクはしっかり下げられます。 手洗い、マスク、消毒、清掃、予防接種という5つの基本を、今一度見直しておきましょう。 次回のPart2では、流行期の対応・現場で使える便利グッズ・感染拡大を防ぐ行動パターンなど、より実践的な内容をご紹介します。

お問い合わせはこちら

▼LINEで簡単登録・相談も受付中! LINE公式アカウントに登録する

一覧に戻る TOPページに戻る