~「感情労働」って何?心が疲れやすい理由とその対処法~

介護や看護の仕事は、体だけでなく「心」も消耗しやすいお仕事です。今回はその原因となる「感情労働」について分かりやすく解説し、心の疲れを溜めないための基本的な対処法をご紹介します。
1. 「感情労働」とは?
「感情労働(かんじょうろうどう)」とは、仕事の中で自分の感情をコントロールしながら、相手に配慮した感情表現を求められる労働のことを指します。
介護・看護の現場では、利用者様やご家族に対して「常に笑顔で丁寧に」「感情的にならずに冷静に」といった対応が求められますよね。 たとえばこんな場面:- 強い言葉をかけられても笑顔で対応しなければならない
- 悲しい出来事があっても泣かずに業務を続けなければならない
2. 感情労働による「心の疲れ」のサインとは?
心が疲れてきたサインに気づくことが、感情労働と向き合う第一歩です。次のような症状は注意サインです。
- やる気が出ない、仕事に行きたくない
- イライラしやすくなる、人に優しくできない
- 夜ぐっすり眠れない
- 「自分なんて…」と自己否定しやすくなる
3. 感情労働と上手に付き合うための基本的な対処法
感情労働を避けることは難しいですが、負担を軽くする方法はあります。以下の3つを意識してみましょう。
- ① 感情を押し込めすぎない 悲しい、つらい、腹が立つ――そう思うのは人間として自然なこと。我慢しすぎず、信頼できる人に話す、日記に書くなど、「外に出す」ことが大切です。
- ② 一人の時間を大切にする 常に誰かに気を遣う仕事だからこそ、誰にも気を遣わずに過ごす“ひとり時間”が心を整える時間になります。
- ③ 派遣という働き方を見直す 常勤より柔軟に働ける派遣なら、ストレスの少ない職場やシフトを選ぶことが可能。環境が合わなければ、派遣会社に相談して変更もできます。
まとめ:感情労働と無理なく向き合うには「気づき」が大切

介護・看護職が感じる「心の疲れ」の多くは、感情をコントロールし続けることで起こる自然な反応です。まずはその存在に気づき、自分の心をいたわる時間を作ってあげましょう。
次回のPart2では、より具体的な「心を守る3つの習慣」をご紹介します。▼LINEで簡単登録・相談も受付中! LINE公式アカウントに登録する