高齢者の夏の健康管理注意点
こまめな水分補給
こまめな水分補給は脱水予防や熱中症予防に欠かせません。特に高齢者は脱水症状を起こしやすいため、暑い時期には喉が渇く前に水を飲むなど、水分補給を意識しましょう。
また、汗をかいたら、水分だけではなく塩分補給も必要です。薄めたスポーツドリンクなどを用意しておくと良いでしょう。しっかり栄養をとる
栄養素 | 期待できる効果 | 含有食材 |
ビタミン | 骨や筋肉の修復 疲労回復 ストレス緩和 | 豚肉、ウナギ、レバー、豆腐、玄米、キノコ類、野菜類(ジャガイモ、ほうれん草、ニンジンなど) |
ミネラル | 歯や骨の強化 脳の活性化 肉体疲労回復 | 野菜類(ブロッコリー、オクラ、玉ねぎなど)、魚(さば、鮭、イワシなど)、豆腐、乳製品、海藻類など |
クエン酸 | 新陳代謝促進 疲労回復 | 梅干し、レモン、キウイフルーツ、黒酢など |
たんぱく質 | 血液・筋肉増加 免疫力・スタミナ向上 | 肉、魚、大豆、卵、豚肉レバー、納豆、チーズなど |
夏は食欲が減退し、さっぱりした食事に偏ることが多いですが、それだと栄養不足の恐れが出てくるため、バランスを意識した食事を摂ることが何より優先です。
上記の表を参考に、バランスの良い食事を心がけましょう。適度な運動
暑い夏に運動するというのは、なかなか抵抗がありますが、まずはラジオ体操やウォーキングなど、軽めの運動から始めてみてはいかがでしょうか。屋内外の温度差についていけずに自律神経が乱れ、それが夏バテを引き起こしてしまう場合もあるので、適度な運動で汗を流し、自律神経を活発にさせることが必要なのです。
まずは、昼間を避け、涼しい時間帯に取り組んでみましょう。室温の定期確認
室温の調節は体感で判断するのではなく、目で見て数字として分かる室温計などを使って判断することをオススメします。高齢者は加齢による機能低下で温度変化に鈍感になっているため、冷房の効きすぎで室内温度が低すぎたり、逆に室内が暑くなりすぎていても、気付きにくいのです。
定期的に室温を確認する習慣をつけておくのが良いでしょう。良質な睡眠
人間は睡眠中に疲労を回復するので、とにかく良い睡眠をとることが大切です。
熱帯夜は暑くてエアコンをつけっ放しにしておくことが多いかもしれませんが、それだと寝ている間に身体が冷えすぎる危険性があります。 夜間のエアコンの温度は28℃ぐらいに設定して、送風が直接あたる場所で寝るのも控えた方が良いでしょう。 また、入浴時に湯船に浸かるのも良質な睡眠を促す効果があるでしょう。体の奥の温度を上げ、眠気を誘う体内温度変化を起こすため、就寝時間の1時間ぐらい前に40℃程度の湯に10分ほど浸かるのが良いと言われています。