● 介護する方もいつもよりのんびり過ごしましょう
春先は気候の変化についていくだけで身体が普段以上にエネルギーを消費しているといえます。
大切なのは「いつもよりのんびり過ごす」こと。
身体を休ませて、体力を温存することがポイントです。
在宅介護では、規則正しい生活や、なるべく身体を多く動かすことが推奨されています。
けれども、この時期に「がんばる」ことはおすすめできません。
「なんとなく体調が悪い」ときは抵抗力も衰えているので、感染症にもかかりやすくなっています。がんばってデイサービスに行ったり、お風呂に入ったりした結果、病気になってしまったら、本末転倒です。
ご本人が「動くのがおっくう」「今はやりたくない」なら、休息することを優先してあげてください。
疲れている様子なら、食事は食卓ではなくベッドでも良いと思います。
トイレではなく、おむつを使う日があっても良いと思います。
朝寝坊したり、昼寝をしたりしていても、目くじらを立てず見守ってあげましょう。
がんばりすぎない方が良いのは、介護するご家族も一緒。
多少休んでも支障がないケアは、無理にその日、そのときにする必要はありません。
介護をペースダウンして、その分の時間をご自分のことや別の用事にあててください。
春先のような季節の変わり目は、「介護をがんばらなくて良い時期」なのですから。
春先はご本人にゆっくり過ごしてもらうのが、何よりのケアです。
春本番を楽しむためにも、介護する方も、される方も、体力を温存してくださいね。