夏バテとの違い
真夏はほとんどの公共の場でエアコンが効いています。そのため外出が多い高齢者は、外気との急激な温度差によって自律神経が乱れ体調不良につながるケースも多いのです。
また冷たい物ばかりを口にすると胃腸への負担が大きくなり、それによって起こる消化機能の低下も秋バテとなる一因です。こういった生活に慣れてしまうと全身にだるさ(倦怠感)を覚えるようになり、同時に食欲も落ちてきます。肩こりや腰痛になる人も少なくありません。
通常、夏バテは暑さが和らいでくると同時に体調も回復してくるものですが、エアコンの効いた部屋で一日中過ごしたり、冷たい食べ物や飲み物ばかりをとりつづける生活が長引けば回復も遅くなっていきます。
特に高齢者の場合、基礎体力と免疫力が低下しているため注意が必要です。
全国各地で猛暑に見舞われたこともあり、熱中症対策に注力していた人も多かったことと思います。
その反面、快適な生活環境に慣れてしまった反動で、予想外の体調不良を引きずってしまう高齢者が増えることも心配されます。
秋バテは命にかかわるような重大な症状が出ないことから、家族としてはつい油断してしまいがちですが、顔色が悪かったり体調不良を訴えたりするようであれば、できることから予防や対策に努める必要があります。