● 認知症の方の熱中症予防のポイントは?
認知症の方の場合、水分補給や室温コントロールなどを自分で管理することが困難です。
「言うことを聞いてくれない」と困っているご家族のお話を聞くことがよくありますが、自分ではできないのだということを理解することが必要。
“できない”前提から、熱中症対策のサポートをどのように行うかを考えなくてはなりません。
認知症の方の熱中症対策としてやっておきたいことをいくつかあげてみます。
・水分補給のサポート
失行(物の使い方や当たり前の生活動作がわからなくなってしまう症状)のある認知症の方の場合、「コップから水を飲む」という行為そのものを忘れてしまっていることも。
手に持たせ、口元にまで持っていって、ようやく飲むことができる方も少なくありません。
声かけだけで済ませるのではなく、実際に飲むところまで確かめるようにしてください。
介護する側も、ひといき入れましょうか、と一緒にお茶を飲む時間を持つのも良いですね。