~「業務をこなすだけで終わってしまった」と落ち込むあなたへ。言葉を交わさない時間に秘められた、もう一つのケア~
「今日、●●さんと一言もゆっくり話せなかったな……」。勤務終わり、タイムカードを押すときにそんな風にチクリと胸が痛んだ経験はありませんか?人手不足が続く医療・福祉の現場では、入浴、排泄、食事、記録といった必須の業務を時間内に終わらせるだけで精一杯になりがちです。「本当はもっとお話を聞いてあげたかったのに」と罪悪感を抱く真面目なあなたに、ぜひ知ってほしいことがあります。1. 言葉を交わさなくても、あなたの「気配」がご利用者様を支えている
会話ができなかったからといって、あなたのケアが届いていなかったわけではありません。 あなたが部屋を行き来する足音、すれ違いざまにトントンと優しく肩に触れた手の温もり、「失礼します」とカーテンを開けるときの穏やかな声。ご利用者様は、そうしたあなたの「気配」から、「ここに自分のことを見守ってくれているプロがいる」という大きな安心感を受け取っています。 専門用語では、これを「存在によるケア」や「環境としての支援」と呼ぶこともあります。あなたがその場にいて、安全な環境を維持していることそれ自体が、すでに立派な支援の一部なのです。2. あえて「話さない」という選択が、ご利用者様の休息になることも
体調が優れないときや、心が少し内を向いているとき、人間は「誰とも話さずにそっとしておいてほしい」と思うものです。それは高齢のご利用者様や患者様も同じ。 そんなときに、私たちが「何か話さなきゃ」と無理に言葉をかけようとすることは、かえって相手の負担になってしまうことがあります。あえて声をかけず、遠くからそっと見守る。その「心地よい沈黙」を選べるのは、あなたが相手の今の状態を正しく察知しているからこそできる、高度なプロの引き算のケアなのです。3. まとめ
「話せなかった」と悔やむのは、あなたがそれだけご利用者様を大切に思っている証拠です。 自分の関わりに100点満点をつけられない日があっても、どうか自分を責めないでくださいね。ただ、もし今の職場で、「いつもバタバタと走り回るだけで、ご利用者様の心の変化に向き合う余白が一切ない」「マシーンのようになっていく自分に耐えられない」と深く傷ついているなら、その想いを一度私たちに聴かせてください。▼LINEで簡単登録・相談も受付中! LINE公式アカウントに登録する