利用者さん一人ひとりに合わせた距離のつくり方
Part2では、より実践的に「距離感が難しいと感じる場面」への対処法や、日々のコミュニケーションに役立つヒントを紹介します。
1. 距離を縮めすぎてしまうケースの対処法
利用者さんの中には、スタッフにとても親しみを持ってくださり、距離を近く感じる方もいます。これは嬉しい反面、仕事に支障が出たり、ほかの利用者さんへの対応が難しくなることもあります。 距離が近すぎると感じた時は、次のように対応してみましょう。- 時間を区切って関わる 「今から10分間お手伝いしますね」と伝えることで、やりとりが明確になります。
- 他のスタッフにも協力を頼む 一人に負担が集中しないよう、チームで関わることが大切です。
- 自然な形で距離を調整する 雑談が長い場合は「この後ほかの方のケアもあるので、また来ますね」と優しく伝えましょう。
2. 距離が縮まらないと感じる場合のコツ
逆に、利用者さんがなかなか心を開いてくれないケースもあります。これは決してスタッフ側のせいではなく、過去の経験や性格、体調などさまざまな理由が重なっていることがほとんどです。 距離が縮まりにくいときは、次の方法が役立ちます。- 無理に距離を縮めようとしない ゆっくり、相手のペースに合わせることで安心感を与えられます。
- 同じトーンで、穏やかな声かけを続ける 急に距離が縮まらなくても、“安心していい人”だと感じてもらうことが最初のステップです。
- 小さな共通点を見つける 天気・食事・趣味など、簡単な話題から自然に距離が縮まることがあります。
3. 利用者さんもスタッフも安心できる“ちょうど良い距離”とは
“ちょうど良い距離”は、一人ひとりの個性によって異なりますが、多くの現場で共通するポイントがあります。 それは「気持ちの境界線を尊重しながら、必要なサポートができる距離」です。 そのために意識したいのは以下の点です。- 利用者さんの気持ちを否定しない
- 安心できる声かけを心がける
- 必要な時は説明しながら行動する (急な動きや無言のケアは不安につながります)
- スタッフ自身が無理をしない
まとめ
利用者さんとの距離感は、一度決めれば終わりというものではなく、日々のコミュニケーションの中で変化していくものです。関わりながら観察し、声かけを工夫し、相手の気持ちを尊重することで、安心できる関係が築かれていきます。
距離感に迷った時は、一人で抱え込まずスタッフ同士で相談することも大切です。あなた自身が安心して働けることが、利用者さんの安心にもつながります。
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