介護・看護の現場で役立つ“観察力”の鍛え方 Part1 株式会社リベルタ

2026.01.24

毎日のケアがもっとスムーズになる「観察力」の基本

介護・看護の現場では、利用者さんの小さな変化に気づく力が、安全で質の高いケアにつながります。

1. 観察力は「見る+気づく+理解する」の積み重ね

観察力とは、単に“よく見る”ことではなく、見た情報をもとに「いつもと違う」をキャッチする力のことです。 介護・看護の仕事では、この“いつもと違う”に早く気づけるかどうかが、利用者さんの安全や健康状態に大きく関わります。 観察には、大きく3つのステップがあります。
  • 見る(視覚)…姿勢、表情、歩き方などを確認
  • 聞く(聴覚)…声のトーン、息づかい、返事の早さ
  • 感じる(体感・直感)…普段との違和感や変化
例えば、普段はよく話す方が急に無口だったり、歩行時のふらつきが増えていたり、いつもより笑顔が少なかったり…。こうした小さな変化が、体調不良や心の不安のサインであることがよくあります。 最初は気づきにくいことも多いですが、毎日意識して観察することで自然と鍛えられていきます。

2. 「基準」を持つことで変化に気づきやすくなる

観察力を高めるためには、利用者さんごとに“その人の普段の状態=基準”を知ることがとても大切です。 基準とは、たとえば次のような情報です。
  • いつもの表情、話し方、テンション
  • 普段の歩行スピード・姿勢
  • よく見られる症状(むくみ・息切れ・痛みなど)
  • 食事の量・水分の取り方
  • 認知症の進行具合や混乱しやすい時間帯
この“普段の状態”を知っていれば、ほんの少しの変化でも敏感に気づくことができます。特に派遣スタッフの場合、最初は情報が少ないため、先輩スタッフに「この方は普段どんな状態ですか?」と確認することで観察しやすくなります。 また、気づいたことはささいなことでもメモに残す習慣をつけると、後から見直したときに変化が把握しやすくなります。

3. 観察しやすくなる“視点の持ち方”を身につける

観察力はセンスではなく、習慣で磨かれます。日々のケアの中で「観察の視点」を持つことがポイントです。 具体的には、以下の視点を意識すると観察が自然にできるようになります。
  • 動作の視点:立ち上がりに時間がかかっていないか、歩行時のふらつきは増えていないか
  • 表情の視点:痛そうにしていないか、不安そうな表情が増えていないか
  • 食事の視点:食べるスピードや量に変化はないか、むせが増えていないか
  • 会話の視点:返事の遅れ、声のかすれ、混乱の有無など
  • 清潔の視点:衣類の汚れ、髪や爪の状態の変化
こうした視点を“パターン化”しておくと、自然と見落としが減り、利用者さんの小さな変化に気づきやすくなります。

まとめ

観察力は特別なスキルではなく、日々の積み重ねで磨ける技術です。見る → 気づく → 理解する の3ステップを意識しながら、利用者さんの“普段”を知ることが第一歩になります。 観察力が高まると、ケアの質が上がるだけでなく、利用者さんの安心にもつながります。無理のない範囲で、今日から少しずつ意識を向けてみてくださいね。

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