~体を守る冬支度、始めていますか?~
秋が深まり冬の気配を感じ始めると、介護・看護の現場では体調を崩す方が増えてきます。特に利用者様へのケアを行う皆さんは、自身の体調管理が後回しになりがちです。寒さによる不調は早めの準備で防ぐことができます。今回は、冬に起こりやすい体調トラブルとその予防法についてご紹介します。
1. 冬に多い体調トラブルとは?
寒さが厳しくなると、体はさまざまな変化を起こします。介護・看護スタッフの皆さんが注意したい主な不調には以下のようなものがあります。- 冷えによる血行不良: 手足の冷えや肩こり、腰痛の悪化など。血流が滞ることで筋肉の疲労が取れにくくなります。
- 乾燥による肌荒れや喉の不快感: 室内の暖房により湿度が下がると、皮膚や粘膜が乾きやすくなります。
- 免疫力の低下: 体温が下がると免疫細胞の働きが鈍り、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
- 自律神経の乱れ: 寒暖差やストレスが続くことで、自律神経(体温や血圧を調整する神経)のバランスが崩れ、疲労や不眠につながることも。
2. 職場でできる冷え・乾燥対策
介護や看護の仕事中は、忙しさからつい自分のケアを後回しにしがちです。しかし、少しの工夫で体への負担を軽減できます。- 重ね着で「温かさ+動きやすさ」を確保: ヒートテック素材のインナーや薄手のカーディガンを重ねることで、動きを妨げずに保温が可能です。
- こまめな水分補給: 冬でも体は水分を失っています。喉が渇く前に少しずつ水やお茶を飲みましょう。
- 加湿器や濡れタオルで乾燥対策: 室内の湿度は40〜60%が理想です。利用者様にも快適な環境づくりにつながります。
- 足元の冷えを防ぐ: 厚手の靴下や足首ウォーマーを取り入れると、全身の血流が良くなります。
3. 生活習慣で整える「冬の体力づくり」
仕事中の工夫に加えて、日常生活の中でも体調を整えることが大切です。- 食事で体を温める: 生姜、ねぎ、根菜類(にんじん・れんこん・ごぼうなど)は体を内側から温めます。汁物を毎食取り入れるのもおすすめです。
- 入浴で血行促進: ぬるめ(38〜40℃)のお湯にゆっくり浸かると、副交感神経が優位になりリラックス効果もあります。
- 十分な睡眠: 睡眠中に体は修復されます。忙しくても6〜7時間を目安に休息をとりましょう。
まとめ
寒さは体の不調を引き起こすサインでもあります。
介護・看護の現場で働く皆さんこそ、自分の健康を守ることが利用者様への最善のケアにつながります。次回のPart2では、「忙しい現場で無理なく続けられる冬のセルフケア法」について、より具体的にご紹介します。
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