Part1では、紅葉・秋の味覚・秋の行事など、季節の話題をご紹介しました。Part2では、実際に現場で「どんな風に話しかけると会話が弾むのか」「聞き上手になるためのポイント」を詳しくお伝えします。
1. 会話の“入り口”は「共感」と「きっかけ」
介護や看護の現場では、利用者さんにどう話しかけるかがとても大切です。 話題があっても、いきなり質問するより「共感」から入ることで、自然な会話が生まれます。 たとえばこんな声かけが効果的です。- 「今日は外の風が気持ちいいですね。紅葉も進んできましたね。」
- 「この前のごはんにサンマが出ましたね。秋っておいしいものが多いですよね。」
- 「この時期になると、お祭りを思い出しますね。」
2. 聞き上手になる3つのポイント
会話を広げるコツは、「聞き方」にあります。 特に高齢者との会話では、相手のペースに合わせ、興味を持って耳を傾けることが大切です。 ①うなずきと笑顔を忘れずに 「うんうん」「そうなんですね」とうなずきながら笑顔で聞くだけでも、安心感が生まれます。 ②オウム返しで気持ちを受け止める 「○○が楽しかったんですね」「それは大変でしたね」と、相手の言葉を少し繰り返すことで、「聞いてもらえた」と感じてもらえます。 ③話題を広げる質問をプラス 「それはいつごろのことですか?」「誰と行かれたんですか?」など、深掘りする質問で会話が弾みます。 これらを意識するだけで、会話の雰囲気がぐっとやわらかくなります。3. 会話を通して「心のつながり」を育てる
介護・看護の現場では、会話は“ケアの一部”です。 何気ない話でも、心の交流が生まれる瞬間があります。 紅葉や食べ物、季節行事などの話を通じて、「その人の人生」や「大切な記憶」を知ることができます。 その中で、「この方は自然が好きなんだな」「お祭りの話をすると元気になるな」と気づくことで、より丁寧なケアにもつながります。 また、会話を通じて利用者さんが笑顔になると、職員同士の雰囲気も明るくなり、チームワークの向上にもつながります。 「会話」は単なる雑談ではなく、信頼関係を育てる大切な時間なのです。まとめ
秋の話題は、高齢者の方にとって懐かしさと安心感を与える絶好のきっかけです。
紅葉・秋の味覚・行事ネタを上手に使いながら、共感の言葉で自然な会話を楽しみましょう。
そして、「話す」「聞く」を通じて、心がつながる時間を大切にしていきたいですね。
派遣スタッフとして現場で働く皆さんも、会話の力を活かして、利用者さんとの関係をより深めてみてください。
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