寒い季節が近づくと、介護・看護の現場では「感染症対策」が大きなテーマになります。特にインフルエンザやノロウイルスは、高齢者や免疫力の低い方にとって命に関わることも。派遣スタッフとして安心して働くために、現場で押さえておきたい基本を改めて確認していきましょう。
1. 感染症の基本を理解しよう
感染症対策の第一歩は、「どう感染するか」を正しく理解することです。 インフルエンザは、主に「飛沫感染(くしゃみや咳のしぶきによる感染)」と「接触感染(ウイルスが付着した手や物を介して感染)」で広がります。 一方、ノロウイルスは少量のウイルスでも感染する非常に強力なウイルスで、「経口感染(ウイルスが口から体内に入る)」が主な経路です。 感染の仕組みを知っておくことで、「どんな場面で注意すべきか」が明確になります。 例えば、食事介助や排泄介助、手すり・ドアノブの清掃時など、日常の動作の中にも感染リスクが潜んでいます。 感染経路を理解したうえで、正しい予防行動を意識しましょう。2. 手洗い・うがい・消毒を「いつ・どうやって」行う?
「手洗いは大事」とわかっていても、忙しい現場ではつい疎かになりがちです。 ですが、感染症対策の基本中の基本はやはり「手洗い・うがい・手指消毒」。 具体的には、以下のタイミングを意識しましょう。- 出勤時・休憩前後・退勤時
- 利用者さんの介助前後(特に排泄・食事・口腔ケア)
- マスクや手袋を外したあと
- 鼻をかんだ後や咳・くしゃみの後
3. 派遣スタッフとして注意したい現場でのマナーとルール
派遣先の施設ごとに、感染症対策のルールや優先事項は異なります。 まず勤務初日に確認しておきたいのは、「手袋・マスク・エプロンなどの使用ルール」「感染発生時の対応マニュアル」「消毒液の配置場所」などです。 迷ったときは、職員や看護師に確認を。現場の方と協力しながら対策を進めることが大切です。 また、派遣スタッフの場合、体調不良時に無理をして出勤してしまうケースもありますが、これは大変危険です。 発熱・下痢・嘔吐などの症状がある場合は、必ず派遣会社と派遣先に連絡し、指示を仰ぎましょう。 「休む勇気」も、現場を守る大切な行動のひとつです。まとめ
インフルエンザやノロウイルスは、毎年のように発生し、介護・看護現場では常に注意が必要です。
感染症対策は、特別なことではなく「日々の習慣」が何よりの防御になります。
正しい知識を持ち、手洗いやマスク着用などの基本を丁寧に行うことが、自分と利用者さんを守る第一歩です。
次回のPart2では、より実践的な「派遣スタッフとしての感染対策スキルアップ法」をご紹介します。
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