高齢者との会話で困ったときに使える“秋”の話題 Part2 株式会社リベルタ

2025.11.20

~会話を深める工夫とケア現場での実践ヒント~

前編では「秋の話題を使った会話のきっかけ」を紹介しました。後編では、その会話をより深める工夫や、介護・看護現場で実際に活用するためのポイントをお伝えします。派遣スタッフとして働く皆さんの現場スキルアップにもつながる内容です。

1. 回想法(かいそうほう)で心の距離を縮める

回想法とは、昔の思い出を語ってもらうことで心の安定や意欲を引き出す心理的アプローチです。専門的な技術を使わなくても、「昔の秋はどんな風景でしたか?」と質問するだけで十分に効果があります。 たとえば、「学生のころ、どんな秋の行事がありましたか?」「子どものころの運動会、覚えていますか?」など、季節を切り口に思い出を語ってもらうと、自然と表情が明るくなります。 派遣スタッフにとって大切なのは、聞き役に徹すること。「そうだったんですね」「それは素敵ですね」と受け止めることで、ご利用者さまは“安心して話せる人”と感じてくれます。短時間でも、会話の質を高めることができます。

2. アクティビティやレクリエーションに取り入れる

秋の話題は、アクティビティにもぴったりです。 紅葉の写真を使ったしりとりや、落ち葉を使った貼り絵、秋の歌(「紅葉」「小さい秋みつけた」など)を一緒に歌うのも良いですね。 介護・看護の現場では、「季節を感じる活動」は認知機能の維持や情緒の安定に役立つとされています。活動をしながら、「この葉っぱ、赤くてきれいですね」「昔は近くの公園にこんな木がありましたか?」と声をかければ、自然と会話も弾みます。 派遣スタッフの方は、こうした小さな工夫を日々のケアに取り入れることで、「会話が苦手」という不安も軽くなります。季節を味方にすることで、無理のないコミュニケーションができます。

3. 派遣先での信頼づくりと相談のポイント

「どんな話題を出せばいいのか分からない」「ご利用者さまとの距離感が難しい」——そんな悩みを持つ方も多いでしょう。 秋の話題は、誰でも共感しやすく、職場を問わず使える“万能トーク”です。無理に盛り上げようとせず、「季節の話を共有する」ことを意識してみましょう。 もし「もっと会話スキルを磨きたい」「自分に合う職場で働きたい」と感じたら、派遣会社に相談してみてください。コミュニケーションのコツや、働きやすい環境づくりのサポートを受けることで、安心して働くことができます。 小さな一歩でも、“話しかけやすい季節”から始めてみることが大切です。

まとめ

秋は、紅葉・味覚・行事など、会話のきっかけがたくさんある季節です。 その話題を回想法やレクリエーションに活かすことで、ご利用者さまとの絆が深まり、信頼関係がより強くなります。派遣スタッフとして働く皆さんにとっても、こうした“会話の力”は現場での自信につながります。 「少し話してみようかな」から始まる秋の会話が、心をつなぐきっかけになりますように。

お問い合わせはこちら

▼LINEで簡単登録・相談も受付中! LINE公式アカウントに登録する

一覧に戻る TOPページに戻る