感染症シーズン前に見直したい!現場での衛生習慣と予防対策 Part1 株式会社リベルタ

2025.10.22

〜使い回しNGなケア用品・注意すべき日常の癖とは〜

空気が乾燥し、気温も下がり始める秋から冬は、インフルエンザやノロウイルスなど、さまざまな感染症が流行しやすくなる時期です。 特に、介護・看護の現場では、高齢者や体力の弱い方が多く、感染予防の徹底が求められます。 今回は、派遣スタッフとして現場に入る方が押さえておきたい「使い回しNGな物」や「無意識にやりがちなNG行動」など、日常で見直したい衛生習慣を具体的にご紹介します。

1. 感染を広げない!使い回しNGなケア用品

忙しい現場では、ついつい同じ物を複数の利用者さんに使ってしまいがちですが、次のアイテムは使い回しが感染リスクを高めるため、特に注意が必要です。
  • 洗面用具(タオル・スポンジ・歯ブラシなど) 洗ったつもりでも細菌やウイルスは残ります。1人1セットを徹底しましょう。
  • 入浴時のボディタオルや浴槽の椅子 湿気が多く、ウイルスが残りやすい場所。毎回消毒や洗浄が必要です。
  • 爪切り・耳かき・ブラシ類 皮膚に触れるケア用品は共有禁止。個人専用で管理を。
  • 食事介助に使うトレイ・エプロン 食べこぼしや唾液などがつきやすく、こまめな洗濯や使い捨て対応が理想的です。
現場によっては物品が不足していたり、共有前提の場面もありますが、「これは個人ごとに使うべきものか?」と常に意識することで、感染の連鎖を断つことができます。

2. 無意識のうちに感染リスクを高める「日常の癖」

感染症対策は、消毒やマスクの着用だけでは十分とは言えません。 実は、多くの人が無意識にやってしまっている「日常の癖」が、感染のリスクを高めている場合があります。
  • 手袋をしたまま他の物に触れる 手袋はあくまで「使い捨て」であり、清潔ではありません。1人のケアが終わったら必ず交換しましょう。
  • マスクを触る・ずらす・顎にかける 鼻や口を保護するマスクも、触れることで汚染されます。正しく着け、必要なとき以外は外さないのが基本です。
  • スマートフォンを頻繁に操作する 手袋のままスマホを触る、ケア中に持ち歩くなどはNG。ウイルスが付着しているリスクが高いです。
  • 消毒と手洗いの使い分けが曖昧 消毒はあくまで「補助」。目に見える汚れがある場合は、必ず石けんと流水での手洗いを優先しましょう。
「習慣になっている行動」を見直すことが、感染対策の第一歩。 1人ひとりの意識が、現場全体の安全を守ります。

3. 派遣スタッフだからこそ意識したい「衛生チェックの視点」

派遣スタッフとしてさまざまな施設に入る立場だからこそ、衛生面での視点は特に重要です。 常勤スタッフが慣れて見過ごしがちな部分にも、あなたの“新しい目線”が生かせます。 以下のような点をチェックしてみましょう。
  • 消毒液・手袋・マスクの配置が適切か 手が届きやすい場所にあるか、補充されているかを確認しましょう。
  • ケアの前後で消毒が徹底されているか 自分だけでなく、他のスタッフの動きにも注意を払い、気づいた点があれば共有を。
  • 物品の使用後の保管・洗浄方法 使い終わった物が放置されていないか、共用になっていないか、こまめに確認。
施設によってルールや備品の管理体制が異なるため、現場ごとに「自分が守るべき衛生基準」を確認しておくことが大切です。 また、分からないことは遠慮なく相談・確認し、感染対策の意識を共有していきましょう。

まとめ

感染症の流行が本格化する前に、今一度「自分の衛生習慣」を見直してみましょう。
  • ケア用品の使い回しはNG!個人ごとの対応を徹底する
  • 日常の“無意識の癖”が感染リスクになることも
  • 派遣先でも衛生管理の視点を持ち、自ら意識して行動を
小さな気づきと意識の積み重ねが、自分を守り、利用者さんを守り、そしてチーム全体の安心につながります。 次回のPart2では、「感染症シーズンを乗り切るための食事・休養・メンタルケア」など、体調管理に役立つ実践ポイントをお届けします。

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