室内でも危険!? 介護施設で気をつけたい夏の暑さと熱中症対策 株式会社リベルタ

2025.07.04

夏本番を迎えるこれからの時期。外の暑さばかりが話題になりがちですが、実は室内でも熱中症になる危険があることをご存知ですか? 特に高齢者が過ごす介護施設では、体温調節機能の低下や水分不足が重なり、室内であっても油断できません。 今回は、介護の現場で実際に注意したいポイントや、スタッフ・利用者ともに健康に過ごすための具体的な対策をご紹介します。

■ 室内熱中症ってどんな状態?

  熱中症とは、体温がうまく調整できず、体に熱がこもってしまうことで起こる症状の総称です。 炎天下だけでなく、風通しの悪い室内・湿度の高い空間でも起こるため、「エアコンをつけているから大丈夫」と油断してしまうのはとても危険です。

高齢者が熱中症になりやすい理由

  • 暑さや喉の渇きを感じにくくなっている
  • 汗をかきにくく、体の熱が逃げにくい
  • トイレが気になって水分を控えてしまう
  • 寝たきりや身体が不自由で、温度変化に対応しづらい
これらの要素が重なることで、室内にいても体調を崩すリスクが高くなるのです。

■ 室温だけじゃない!“湿度”にも注意

室温だけでなく、湿度が高い状態も要注意。 湿度が高いと汗がうまく蒸発せず、体内に熱がこもりやすくなります。 介護施設では湿度50〜60%を目安に管理するのが理想です。 室内に湿度計を設置することで、見た目では分かりづらい“蒸し暑さ”に早く気づくことができます。
 

■ 介護現場でできる!暑さ・熱中症対策の基本

1. こまめな水分補給の声かけ

「喉が渇いた」と感じたときにはすでに脱水が始まっていることも。 1〜2時間おきに水分補給を促すようにしましょう。 お茶だけでなく、麦茶や経口補水液、ゼリー飲料なども活用すると、飽きずに続けられます。

2. 室温・湿度のこまめなチェック

冷房の温度は26〜28℃程度が目安。 湿度が高い場合は除湿機や換気を取り入れましょう。 利用者の状態や好みに合わせてひざ掛けや衣類で微調整することも大切です。

3. 服装・寝具を“夏仕様”に

通気性の良い綿素材の衣類を選びましょう。 寝具も吸湿性に優れたタオルケットやシーツにすることで、寝苦しさを軽減できます。

4. 入浴後の水分補給・クールダウン

入浴後は体温が一時的に上がるため、水分補給+涼しい部屋での休憩を習慣化しましょう。

5. 就寝時の環境にも配慮を

夜間も熱中症のリスクはあります。 寝室にも冷房や送風機を活用し、朝まで快適に過ごせる空間をつくりましょう。

 

■ スタッフ自身の体調管理も忘れずに

利用者のケアに気を取られすぎて、スタッフ自身の体調がおろそかになっていませんか?
  • 業務前後の水分・塩分補給
  • 無理のない交代制での休憩
  • 室温や服装の調整
まずは自分自身の体調管理を整えることが、安全なケアの基本です。

 

■ 熱中症を防ぐ“気づきのサイン”

以下のような様子があれば、早めの対応を心がけましょう:
  • いつもよりぼーっとしている
  • 呼びかけへの反応が鈍い
  • 顔が赤い、汗が出ていない
  • おしっこの回数や量が少ない
万が一のときは涼しい場所へ移動し、水分補給と体の冷却を行い、速やかに医療機関へ連絡を。

■ リベルタでは“夏でも安心して働ける”環境づくりをサポート

株式会社リベルタでは、介護・看護の現場で働く派遣スタッフの皆さまが快適に働ける環境づくりをサポートしています。 施設内の環境や対応方法に不安がある方、 「自分に合った職場で働きたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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