寒い時期の健康リスク 株式会社リベルタ

2025.01.20

寒い時期の健康リスク

寒い時期に考えられる高齢者の主な健康リスクが次の5つです。
  • 1.感染症
  • 2.肩や腰、膝の痛み
  • 3.脱水
  • 4.皮膚の乾燥
  • 5.脳卒中・心筋梗塞
寒い時期に高齢者の健康を守るためにも、それぞれのリスクについて正しい知識を身につけておきましょう。

リスク1.感染症

寒い時期に流行する感染症が、季節性インフルエンザや感染性胃腸炎などです。季節性インフルエンザの流行は例年12月頃から始まり、1~2月にピークを迎えます。また、同時期に流行をみせるのが、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎。いずれも高齢者が感染した場合は重篤化しやすいため、寒い時期にはしっかりと予防する必要があります。

リスク2.肩や腰、膝の痛み

寒い時期に高齢者に起こりやすいのが、肩や腰、膝といった関節の痛みです。寒さにより体がこわばると、血液の巡りが悪くなり血行不良を引き起こします。結果、酸素や栄養素の循環が滞り、体は老廃物がたまりやすい状態に。筋肉はさらに固くなり、負担がかかる関節に痛みが発生してしまうのです。ひどくなると腫れをともない、炎症へとつながる可能性もあります。

リスク3.脱水

「脱水」というと、汗をかく夏をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、空気が乾燥し、夏に比べ水分摂取が少ない冬場もまた、高齢者にとって脱水症のリスクが高まる季節です。特に、気密性の高い近年の住宅は、暖房器具の使用で湿度が下がりやすい傾向にあります。乾燥した環境では皮膚や粘膜、通常の呼吸から水分が失われるため、高齢者は冬場も脱水症状に注意するようにしましょう。

リスク4.皮膚の乾燥

加齢で皮脂の分泌が減った高齢者の肌は、外部刺激から肌を守るバリア機能が低下した状態です。冬場の乾燥は、バリア機能の低下した高齢者の肌にさまざまなトラブルを引き起こします。肌がかさつき粉をふいたような状態になる「老人性乾皮症」は、代表的な肌トラブルのひとつ。かゆみから皮膚をかいて炎症を起こすと、新たな湿疹や細菌感染へとつながる恐れもあります。

リスク5.脳卒中・心筋梗塞

脳卒中は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の総称です。頭痛やめまい、ろれつが回らないといった身体症状が突然起こり、速やかに治療する必要があります。また、心筋梗塞は心臓に酸素と血液を送る冠動脈が固くなり、心臓が壊死してしまう疾患です。いずれも命にかかわる恐れがあり、高血圧が大きな原因のひとつとされています。
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