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11月になると朝夕と日中の寒暖差が大きくなり、冬の訪れを感じさせます。冬は冷え込みや乾燥することもあり、高齢者にとってたくさんの危険が潜む季節でもあります。在宅で介護を受ける高齢者は特に自宅で冬の寒さ対策を行うことが重要で、訪問介護員は高齢者の健康と安全を守る大きな役割を担っているといえるでしょう。
今回は、冬に起こりやすい高齢者のトラブルや事故と、予防するための寒さ対策について解説します。
寒い季節に高齢者に起こりやすい様々な事故やトラブルは生活に支障をきたすものや生命に関わるものなど、非常にリスクの高い傾向があります。施設介護では温度や湿度管理などを行いやすい部分もありますが、在宅で生活を送る高齢者は常に管理が行き届いた環境をつくることは困難といえます。そのような高齢者の健康管理を行うためには訪問介護、訪問リハビリ、訪問看護など訪問系サービスを提供する職員の果たす役割が非常に重要です。
食事量や食事メニューの把握や体温、血圧といった日常のバイタル値や皮膚状態などの健康管理とともに生活空間それぞれの環境の把握と整備、それぞれの空間の温度と湿度の管理といった寒さ対策、日中の活動の把握などを訪問介護員が行い、それぞれの事故やトラブルを起こさないように未然に防いでいくことが高齢者の健康と安全を守っていくことに繋がります。