睡眠の質の低下
長雨や暑さで外出の機会が減ると、昼間の刺激や運動量が減少してしまいます。夜も蒸し暑くなってくるため、夏は睡眠の質が低下しがちな季節。夜中に何度も目が覚めると、睡眠の満足度が下がりQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が低下してしまいます。老人ホームなどの介護施設では、夜間はスタッフが手薄になるため、利用者様が眠れないことは介護スタッフ側にとっても大きな負担です。
夜にしっかりと睡眠をとるためには、朝は日の光をあびて、眠気をさそうホルモン=メラトニンの分泌を抑制することが大切です。天気が雨や曇りであっても、窓際で光を浴びるだけで十分効果が期待できます。朝は部屋のカーテンを開け、外の光を部屋に取り入れるようにしましょう。
メラトニンは、良い睡眠のためには不可欠なホルモン。夜になるにつれてだんだんと分泌が増え、夜中に最大となります。メラトニンをたくさん分泌させるためには、その元となるセロトニンというホルモンを日中にしっかり蓄えておく必要があります。昼間はセロトニン、夜間はメラトニン、そして朝は太陽を浴びてメラトニンの分泌をおさえる、この流れが良い睡眠をもたらします。
また、日中はリズム運動を取り入れ、セロトニンの分泌を促しましょう。セロトニンの原料になる栄養素は、肉や魚、大豆製品や乳製品などに豊富。バランスの良い食事を摂り、レクリエーションで楽しく体を動かすようにしましょう。