脱水を防ぐ水分補給のポイント
高齢者は体に蓄えておける水分量が少ないうえ、持病や薬の影響などで、体内の水分が不足する脱水状態になりやすくなっています。これを防ぐには、こまめな水分補給が欠かせません。
水分をスムーズに補給してもらうには、入浴前とお風呂上がり、おやつの時間、トイレに立つたびなど、喉が渇いていなくても定期的に飲み物を飲んでもらうことが大切。食事に含まれている水分も重要なので、食事も抜かないようにしましょう。
飲み物はお茶だけでなく、コーヒーや紅茶など、本人の好みを考えて数種用意しておくと、口にしてもらいやすくなります。カフェインが含まれていても大量でなければ問題ありませんが、スポーツドリンクは糖分が多いので、過剰摂取にならないよう注意しましょう。
その他、おやつにゼリーや水ようかん等、水分をたっぷり含んだものを提供するなどの工夫も有効。食欲がない、飲み込むのが辛いという方には、効率よく塩分と水分が補給できる経口補水液に、とろみをつけて飲んでもらうのも良いアイデアです。