在宅介護で注意したい春先の体調管理② 株式会社リベルタ

2024.04.12

● 春先に起こりやすい体調変化

春先は、誰でも「スッキリ起きられない」「なんとなくだるい」といった体調変化を感じることがあります。気候の変化に身体をあわせることは、想像以上にたいへんなことなのです。 不調の原因の一つは、「自律神経」。 よく、春先は「自律神経が乱れやすい」といわれますね。 自律神経は外からのストレスに対して身体のなかを整える神経です。 寒暖差にあわせて、血圧や心拍を調整したり、汗をかいて体温を調整したり。 無意識のうちに行われるこうした身体の働きは、自律神経がコントロールしています。 身体の機能が衰えている要介護のご高齢者は、自律神経の働きも低下していますので、暖かかったり寒かったりといった不安定な気候についていけなくなってしまうことは少なくないのです。 在宅介護でよく見られる春先の体調変化には、このようなものがあります。 ・食欲がなくなる ・発熱 ・眠れない ・便秘や下痢をしやすくなる ・倦怠(けんたい)感 ・ぼんやりしている ・耳鳴りやめまい ・むくみ ・関節や筋肉の痛み ヒートショック(暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度の変化によって血圧が大きく変動することをきっかねに起こる身体へのショック)や、夏場の熱中症のように、急激にあらわれるのではなく、「なんとなく調子が悪そうだな」「疲れているのかな」というところから、徐々に変化が進行するケースが多いようです。 気づいたら今までできたことができなくなってしまう、寝たきりになってしまうなど、要介護度が進行してしまうこともあります。 軽微な変化でも春先は慎重な経過観察を心がけてください。
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