拘縮の種類5つ
- 筋性拘縮:拘縮のなかでも、もっとも多いのが「筋性拘縮」です。筋肉が縮んでしまい、関節が引っ張られて動きにくくなります。
- 神経性拘縮:脳神経の病気などの後遺症で筋肉が麻痺して起こります。
- 皮膚性拘縮:火傷や手術などによって皮膚がひきつれ、引っ張られることで関節が動きにくくなります。
- 結合組織性拘縮:皮膚の下にあるじん帯や腱膜、腱などが収縮することなどによって、手指が曲がるなどの症状が起こります。
- 関節性拘縮:関節の組織に傷や炎症が起こることで、関節が動きにくくなります。
拘縮(こうしゅく)ケアのポイント
寝たきりによる拘縮を防ぐには、定期的に体を寝返りさせて、
筋肉の緊張がゆるむようなポジショニングにすることが大切です。
①
首の後ろにすき間があると、首がそって背中側の筋肉が緊張します。枕の大きさや硬さ・位置が適切か、すき間ができていないかを、横から見て確認し、手を入れてチェックしましょう。少しでもすき間がある場合は、大小の枕を使ったりタオルを入れたりして、調節します。
②拘縮している人は、肩甲骨が寄って上半身が反り、肩の後ろにすき間ができやすくなります。そのままでは不安定な姿勢になって呼吸が浅くなるので、肩の下に手を入れてすき間がないかをチェックします。すき間がある場合は、
肩甲骨を外側に開くようにし、肩と腕の下にクッションを入れ、上半身がゆるむようにしましょう。
③ねじれと同様に、体がゆがんでいることで痛みや違和感を引き起こし、筋肉の緊張につながります。
左右の肩を結んだ線と左右の腰骨を結んだ線が平行になっていない場合は、体が傾いています。そっと肩を動かしたり、片足ずつゆっくりと膝を曲げ、両足をそっと動かして、骨盤の傾きを直したりしましょう。