介護士の職業病・・・
腰痛は、多くの介護士を悩ませる症状の1つです。介護現場では中腰の状態での排泄介助や、利用者を抱えての介護など、腰に負担がかかる動作が多くあります。このため介護現場は、一度腰を痛めてしまうとなかなか回復が難しい環境だといえます。腰痛は、介護職の退職理由としても多く挙げられ、介護士にとっては深刻な問題と言えるでしょう。腰痛が避けられない介護の仕事だからこそ、普段からしっかりストレッチをして腰周りの筋肉をほぐしておき、腰を痛めないよう予防しておくことも介護士の心得として覚えておきたいものです。
今回は、介護士がすき間時間に簡単にできるストレッチをご紹介します。
朝起きてすぐ!ベッドでできるストレッチ
朝起きたらまずは、仰向けに寝転がった状態のまま、片方の足を胸まで引き上げ膝を抱えます。
お尻から腰にかけてゆっくりと筋肉を伸ばし、10秒ほどキープして足を元の位置に戻します。反対の足も同様に行い、最後に両膝を抱えて背中から腰、お尻にかけて伸ばしていきます。
介護の合間にもストレッチ
1.もも裏ストレッチ:椅子に浅く座った状態で片方の足の膝を伸ばし、その足に両手を沿わせて上体を倒していきます。ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏にある大きな筋肉を伸ばすストレッチで、ここをほぐすことで下半身の疲労解消にも繋がります。気持ちよく伸ばせる範囲で30秒ほどキープし、反対の足も同様に行っていきます。
2.お尻ストレッチ:椅子に浅く腰掛け、片方の足の股関節を広げかかとを反対の膝の上に乗せます。そのままゆっくりと上体を倒し、かかとを上げている方のお尻の筋肉が伸びているのを感じたらそのまま30秒キープします。ゆっくりと元のポジションに足を戻し、反対の足も同じように伸ばしていきます。