介護施設の現場でスピーチロックが起きてしまう原因
ここでは、介護施設の現場でスピーチロックが起きてしまう原因をまとめてみました。
どのような状況で、スピーチロックは起きてしまうのでしょうか。
人手不足で余裕がない
人手不足の介護施設では、介護職員一人ひとりへの負担が大きくなります。少ない人数で業務をこなし、利用者さまの見守りなども行わなくてはならないため、余裕もなくなりやすいです。利用者さまが何か頼みごとをしたいと思ったときに、すぐに対応できないことも多く、そのような際にスピーチロックにあたる声掛けをしてしまいます。
ケアの対応が重なってしまう
介護施設では、多くの利用者さまが入居されており、ケアの対応が重なってしまうことがよくあります。その際、「ちょっと待っていてください」と声掛けしてしまいそうになりますが、これもスピーチロックにあたってしまいます。
転倒リスクの高い利用者さまが動かれる
介護施設には、転倒リスクの高い利用者さまもいらっしゃいます。たとえば、車いすに座っている方が立ち上がろうとして車いすを動かしていたり、付き添いの必要な方が一人で歩いていたりしたとします。「危ないので、一人では動かないでください」と声掛けしてしまうことは、安全を思っての言葉だったとしても、スピーチロックにあたってしまうのです。
スピーチロックにあたる声掛けの内容と言い換えの例
ここでは、スピーチロックにあたる声掛けの内容と言い換えの例文をご紹介します。
ぜひ、介護の現場で役立ててみてください。
スピーチロックにあたる声掛け |
言い換え例 |
ちょっと待ってて! |
~しているので、あと〇分待ってもらえますか? |
座ってて! |
~すると危ないので、座っていただけますか? |
ダメです!、やめてください! |
どうされましたか? |
動かないでください! |
一緒に行くので、あと〇分待ってもらえますか? |
なんで、そんなことするんですか! |
危ないので、今度からは一緒に〇〇しましょう。 |