認知症の方の「安心できる居場所」づくり。気持ちに寄り添う声かけの工夫 Part1 株式会社リベルタ

2026.06.24

~不安や戸惑いをそっと包み込む言葉の魔法。見えている世界に歩み寄る専門ケアの価値~ 認知症によって記憶や見当識に変化が生じると、ご利用者様は「ここはどこだろう」「自分はこれからどうなってしまうのだろう」という強い不安や孤立感に包まれやすくなります。時に見られる歩き回りや強い訴えも、心の奥底にある「助けてほしい」「安心したい」というSOSのあらわれです。否定せずに思いを受け止め、その方が見ている世界へそっと歩み寄る温かい声かけ一つで、こわばっていた表情は劇的に和らぎます。不安を安心へと変え、心の居場所をつくり出す声かけの工夫と、そこで生まれるプロとしてのやりがいについて見つめ直してみましょう。

1. 否定せず「感情の理由」に寄り添う、受容と共感のフレーズ

ご利用者様の言動に対して正論や説得で返してしまうと、かえって混乱や不安を深めてしまいます。 * **まずは言葉をそのまま受け止める**:「帰らなきゃ」という訴えには「帰りたいのですね」と肯定し、気持ちをそのまま受け止める * **感情の背景に寄り添う**:「何か心配なことがありますか?」「一緒にお茶でも飲みながらお話ししましょう」と安全な存在であることを伝える 「自分の想いを理解してくれた」という安心感が生まれることで、ご利用者様は過度な緊張から解放され、穏やかな時間を取り戻すことができます。

2. 視界とペースを合わせた丁寧なコミュニケーションが信頼を生む

認知症の方は、視野が狭くなったり一度に多くの情報を処理するのが難しくなったりすることがあります。 上から見下ろすのではなく、同じ目線まで腰を落とし、ゆっくりと穏やかなトーンで話しかけることが鉄則です。短く分かりやすい言葉を選び、反応を優しく待つ姿勢が大きな安心につながります。 自分のペースを尊重された関わりを繰り返すことで、スタッフに対する深い信頼が育まれ、自発的な笑顔や穏やかな会話が増えていきます。

3. 一人ひとりの世界に寄り添うためには、スタッフ自身の「時間と心のゆとり」が不可欠

ご利用者様の繊細な心の動きを察知し、ペースを乱さずに優しく声をかけ続けるためには、ケアを提供するあなた自身の心の中に十分な「余白(ゆとり)」が確保されていることが不可欠です。 慢性的な人手不足や終わらない書類作業に追われ、常に「早く業務を終わらせなければ」と焦っている状態では、相手の言葉を遮ってしまったり、作業的な関わりになってしまったりしがちです。スタッフ自身が穏やかに満たされている環境があって初めて、真の居場所をつくる声かけが叶います。

4. まとめ

認知症のご利用者様の不安に寄り添い、安心できる居場所を創り出すあなたのケアは現場の宝物です。 「一人ひとりの気持ちにじっくり寄り添いたいのに、忙しすぎて作業的にタスクをこなす毎日になっている……」「認知症の丁寧なケアに向き合う余裕すらない過酷な現場に葛藤を感じている」と胸を痛めていませんか?あなたのその高いプロ意識と細やかな優しさを、余裕のない現場のせいで擦り切らせてしまうのは本当にもったいないことです。もし今の環境に限界を感じているなら、その切ない胸の内を一度私達に聴かせてください。

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