エアコンの温度より難しい、心地よさの違い Part1 株式会社リベルタ

2026.07.24

~「寒い」「暑い」のすれ違い。設定温度の数字には表れない、一人ひとりの『心地よさ』に寄り添うということ~

ジリジリと暑い夏がやってくると、医療・福祉の現場で毎日繰り広げられる小さな攻防戦があります。それが「エアコンの温度設定」です。 「少し室内が冷えてきたかな」と思って温度を1度上げると、別の場所から「暑くて汗が出てくるよ」と声が上がる。ご利用者様同士でも、また一緒に働くスタッフ間でも、体感温度のズレを調整するのは本当に骨が折れる仕事ですよね。しかし、この「エアコンの温度を巡るやり取り」には、実はプロのケアにおいてとても大切な教訓が隠されています。

1. 「心地よさ」の基準は、人それぞれ。正解がないからこそ難しい

エアコンのリモコンに表示される「26℃」や「28℃」といった数字は、あくまでただの目安に過ぎません。 筋肉量が落ちていて冷えを感じやすい高齢のご利用者様、麻痺や疾患の影響で自律神経のコントロールが難しく熱がこもりやすい方、そして常に動き回って汗をかいているスタッフ。 それぞれの身体が発している「暑い」「寒い」のサインは、どれも嘘偽りのない本物です。 だからこそ、プロの介護・看護職は数字だけを見て判断しません。「この方は今、手足が冷たくなっていないか」「カーディガンを1枚羽織っていただいたほうが、お互いに心地よい温度を保てるのではないか」と、個別の工夫を凝らします。この「数字に表れない心地よさの違い」に気づき、繊細に調整できることこそが、あなたの素晴らしいケアの専門性です。

2. 他人の「心地よさ」に気づくには、自分の心にスペースが必要

しかし、ご利用者様それぞれの「寒そうな仕草」や「ちょっとした寝苦しそうな表情」といった微細なサインに気づくためには、あなた自身の心の中に大きな余裕が必要です。 人手不足のなかで「早く次のオムツ交換に行かなければ」「まだあの記録が終わっていない」と頭がパンパンになっていては、エアコンの温度調整どころか、目の前の人が発している小さなSOSにまで目が届かなくなってしまいます。 他人の「心地よさ」を守るためには、まずあなた自身の働く環境が「心地よい」ものでなければならないのです。

3. まとめ

正解のない「心地よさ」を一緒に探り、寄り添おうとするあなたの優しさは、現場の体温をそっと温めています。 「本当はもっと一人ひとりの状態に合わせて、きめ細やかな環境調整をしてあげたいのに、日々のバタバタでエアコンの数字を合わせるだけで精一杯……」と悔しい思いをしていませんか?その豊かな感性を、ゆとりのない環境のせいで錆びつかせてほしくはありません。もし今の働き方に窮屈さを感じているなら、その切ない想いを一度私たちに聴かせてください。

お問い合わせはこちら

▼LINEで簡単登録・相談も受付中! LINE公式アカウントに登録する

一覧に戻る TOPページに戻る