認知症の方と穏やかに接するための声かけテクニック Part2 株式会社リベルタ

2026.04.09

~「バリデーション」を活用した、深い信頼関係を築く応用編~

Part2では、認知症の方の感情に焦点を当てたコミュニケーション技法「バリデーション」の考え方を取り入れた、より深い関わり方の工夫をお伝えします。

1. 感情の「鏡」になり、言葉にならない想いを汲み取る

認知症が進むと、自分の気持ちを言葉にすることが難しくなります。しかし、感情そのものは最後まで残ると言われています。利用者様が悲しそうな顔をしていたら「何か悲しいことがあったのですね」、怒っていらしたら「それは腹が立ちますよね」と、相手の感情を鏡のように映し出す言葉をかけてみましょう。 これを「感情の反映」と呼びます。理由が分からなくても、自分の今の気持ちを分かってくれる人がいると感じるだけで、利用者様の孤独感は解消され、問題行動(BPSD:徘徊や暴言などの周辺症状)が劇的に落ち着くこともあります。

2. 過去の「輝いていた時代」の話を共有する

直近の出来事を覚えるのが難しい一方で、若い頃の記憶や得意だったことについては、鮮明に覚えている方が多くいらっしゃいます。その方の経歴や趣味を知り、その話題を振ってみることも立派なコミュニケーション技術(回想法)です。 「お裁縫が得意だったと伺いました。このボタンの付け方を教えていただけますか?」といった「教えを請う」声かけは、利用者様に「自分はまだ役に立てる」という自尊心を取り戻させます。派遣スタッフとして入ったばかりでも、記録からその方の背景を少し学ぶだけで、声かけの質は驚くほど高まります。

3. 非言語情報をフル活用した「無言のメッセージ」

認知症の方とのコミュニケーションでは、言葉の内容以上に、声のトーンや表情、しぐさといった非言語(ノンバーバル)な情報が、相手の潜在意識に強く響きます。焦りやイライラは、言葉に出さずとも相手に伝わり、不安を増幅させてしまいます。 どんなに忙しい時でも、利用者様の前に立つ時は一度深呼吸をして、穏やかな「微笑み」を意識しましょう。また、優しく背中をさすったり、手を包み込んだりするタクティール(触れるケア)は、言葉以上の安心感を与えます。「あなたを大切に思っています」というメッセージを、全身を使って伝えることが、トラブルを防ぐ最大の防御策となります。

4. まとめ

ケアの質が変われば、あなた自身の心の負担も軽くなります。 認知症の方との接し方に「正解」は一つではありません。しかし、相手を否定せず、感情に寄り添う声かけを続けることで、必ず心を通わせる瞬間が訪れます。穏やかな時間が流れるようになれば、介助はスムーズになり、あなた自身の仕事への充実感も高まるはずです。もし、今の現場で対応に限界を感じたり、もっと認知症ケアを学びたいと思ったりしたときは、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの想いをカタチにできる職場を、一緒に見つけていきましょう。

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