秋は人間関係が変わりやすい? 派遣先での信頼関係の築き方 Part1 株式会社リベルタ

2025.11.12

~「変化の季節」を味方に、自分らしく居場所をつくる~

涼しくなり始める秋ごろは、環境の変化や人の動きが活発になり、人間関係も揺らぎやすくなる季節です。 派遣スタッフ・求職者として、新しい派遣先や職場で信頼関係を築くにはどうすればよいでしょうか。本記事Part1では、まず土台をつくるための心がけや準備のポイントをご紹介します。

1. 自分の“立ち位置”を明確にする

新しい職場や変わり目の時期には、自分の役割や期待されていることをあいまいなままにしておくと、誤解やすれ違いが生じやすくなります。まずは、自分の“立ち位置”を整理しておきましょう。 派遣先での「業務範囲」「責任範囲」「報告・連絡の窓口」を、スタッフ・先方双方で確認しておくことが大切です。たとえば、日々の介護記録や看護記録を誰に報告するか、業務外のことを頼まれたときに断る基準を持つことなど。明確に線を引くことで後の軋轢を予防できます。 また、自分の得意なこと・苦手なことも明らかにしておくといいでしょう。最初から「全部対応可能」と見せるよりも、ある程度「できる・できない」を共有しておくことで、相手との信頼のベースができます。

2. 聴く姿勢を大切にする ― 相手の視点に立つ

人間関係を育てるうえで最も基本となるのが「聴く力」です。言葉通り「耳を傾ける」「話を引き出す」姿勢を日ごろから意識しましょう。 特に、介護・看護の現場では利用者様やご家族、他スタッフとの情報共有が不可欠です。そのなかで「相手の話を遮らない」「最後まで聞く」「相手の意図を汲み取る」という姿勢が信頼を得る第一歩になります。 例えば、新しいスタッフや先輩が日々の記録や利用者の変化について話すときには、「それはどう感じたのか?」「その時の背景は何か?」と質問を重ねていくと、コミュニケーションが深まりやすくなります。

3. 小さな約束を守ることの積み重ね

信頼関係とは、一夜にして築けるものではありません。むしろ小さな約束を一つひとつ守っていくことが信頼の土台になります。 例えば、「時間を守る」「報連相を欠かさない」「「できません」は先に伝える」「言ったことを形にする」など、ちょっとしたことをきちんと実践することです。こうした誠実な態度は、やがて「この人なら任せられる」「信頼できる」と思ってもらえるようになります。 また、約束を守れなかったときは、すぐに謝罪しつつ代替案を提案することも大切。誠意ある対応は、ミスそのものよりも信頼を守る上で重要になります。

まとめ

秋は変化が起きやすい時期だからこそ、最初のスタートで築く基盤がその後を左右します。 自分の立ち位置を明確にし、相手の話を丁寧に聴き、小さな約束をきちんと守ること――この3つを意識しておくと、揺らぎやすい人間関係にも揺るがない基盤がつくれます。 次のPart2では、実践段階で使える関係構築の技術や距離感のコントロール方法をお伝えします。ぜひ引き続きご覧ください。
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