冬の寒さがご高齢者の身体に与える影響

冬の寒さが本格的になる12月~2 月にかけて注意していただきたいのは、身体の冷えによる影響です。
厳しい冬の寒さは体温を下げ、免疫力の低下を招きます。加齢によりもともと免疫機能が衰えているご高齢者は、冬に感染症にかかるリスクが高まるため、十分な注意が必要です。また、寒さによる身体の冷えは血行不良を招き、肩こりや膝の痛みなども誘発します。
さらに、冬場は心筋梗塞や脳卒中などを起こす方が増加します。心筋梗塞や脳卒中が冬に多い理由のひとつが、「ヒートショック(温度の急変による身体へのストレス)」です。
気温が下がると血管が収縮して血圧は上がり、気温が上がると血管が拡張して血圧は下がります。暖房の効いた暖かい部屋から寒いトイレや屋外へ移動するとき、寒い脱衣室から急に熱いお湯に浸かるときなどの血圧の急激な変動には要注意です