税金を払う仕組み
源泉徴収って知っていますか?
言われないと気が付かない、意外に知らない税の仕組み
源泉徴収とは?
所得税や住民税、社会保険料など従業員が納めるべき税金を従業員に代わって企業が各々計算し、税金をまとめて税務署へ支払うことを源泉徴収と呼びます。
本来であれば所得税や住民税、社会保険料といった税金は、従業員本人が国に納めるべきお金です。しかし、申告する人数の増加や申告の方法が難しいという問題があり税務署のみでは対応しきれないという背景があり、企業の方で給与や報酬を従業員に支払う前に所得税などを引いてから支払うという制度が生まれたのです。源泉徴収は企業に義務付けられており、必ず行われます。所得税であれば、毎月の給与から差し引かれますが、納税する金額は1月~12月の1年間で得た所得で決まるものです。それに伴い過不足が発生するので、そのズレを毎年12月に「年末調整」として清算します。
源泉徴収や税金に対して「かたい」「難しい」といったネガティブなイメージを持つ方も多いでしょう。そのため会社がやってくれているからと目を背けてしまいがちですが、税金は正しく向き合えばそれほど怖いものではありません。お金の正しい知識を身に付けるためにも私たちは税金に対する考え方を変えなければならないのです。
何にいくらかかるのかきちんと把握し、数字を知ればより一層頼られる人材になります。 「税金などのお金の流れに全く無知な社員」 「税金などの知識に精通した社員」 どちらの社員が今後生き残るでしょうか?なおかつどちらの人材が利益を生み出してくれそうでしょうか?ビジネスは数字を扱います。専門外の分野だからと目を背けずに向き合っていきましょう。一般的な給料の内訳
所得税は国に対して支払う税金です。消防、警察など、自分たちが快適に過ごすための社会作りのために充てられます。
健康保険
病気やけがに対して、その費用の一部を国・会社などが負担する保険のことです。
厚生年金
会社に勤める従業員などを対象にした年金制度。20歳以上60歳未満の全ての人が加入する国民年金(基礎年金)に上乗せする形で保障されるもので、保険料は会社と従業員の折半によって支払われます。厚生年金保険に加入しておけば、本人が亡くなった場合の遺族年金や、障害を負ってしまった場合の障害年金の給付対象にもなります。そのため、老後だけでなく、万が一のことがあった場合の保険として利用できます。
住民税
住民税は都道府県、市区町村に対しての納税です。地方自治体による教育、福祉、防災、ゴミ処理などの行政サービスを行うための税金です。
労災保険
労働者が通勤時や仕事中にケガをしたり、仕事が原因で病気になったりした場合に、労災と認定されると国から給付金が支払われる仕組みです。
雇用保険
労働者が失業して所得がなくなった場合に、生活の安定や再就職促進を図るために失業給付などを支給する保険。
介護保険
介護が必要な方に、介護費用を給付してくれる保険です。40歳になると加入が義務付けられます。